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ヒマラヤの桃源郷

2010.03.19

過去にさかのぼって写真を整理し直しています。
大量のポジ(フィルム)をフィルムスキャナーにかけながら…
今回ギャラリーにアップしたのは5年前に訪れたヒマラヤの小王国ブータン。

2005.3 幸福の国へ

bhutan-paro

 

ブータンに行くには覚悟がいりました。
というのも多額の旅費がかかるからです。
観光で行く場合、旅行者は一日につき約25,000円を国に払わなければいけません。たった2週間の旅でもざっと35万円を滞在費として払い、もちろん航空券代も別途かかります。
こんな国聞いたことない。きっと行きたくても行けない人はいっぱいいると思います。

ブータンが半鎖国状態をしいているのは、先進文化や秩序のない旅行者をシャットアウトし、独自の文化や伝統を守るため。
多額のお金を払って訪れた旅行者にも政府公認の監視役兼ガイド、そしてドライバーを付け、いろいろな制約の元で国を見て周らせるという徹底ぶり。
実際海外からの旅行者数は年間数千人程度と少ないようです。
でもそこまでしないと今の世の中で自らの世界を守っていけないのだと思います。

それでもいいからどうしてもブータンを見たい!そういう根性のある旅行者はいます。
私はそこまで強い意志のある人だけブータンを訪れればいいと思います。
きっとそういう人たちはブータンの文化や伝統を尊重しながら、丁寧にゆっくりと観光すると思うから。

ブータンを旅していると、こんな国がまだ存在しているのかと思わされます。
外界に流されず、独自の世界を貫いて、国も国民も何が幸せで守るべきものかちゃんと分かってる。
純粋な人々、ヒマラヤ地域には珍しい緑豊かな自然、こういうところが桃源郷って言うのだろうと思いました。
詳細はまた旅のコラムでも書くとして、まずは写真をアップします☆

2005.3 幸福の国へ