2010.04.29
以前にもBlogに書いた野町さんの写真展が始まりました!
お近くに住んでいる方は行ってみてはいかがでしょう♪
5月1日には14時から野町さんによるギャラリートークがあるそうです。
野町さんは今まで“祈り”をテーマにいろいろな聖地や辺境を何十年も取材してきた写真家さんです。
私は野町さんの写真が大好きです。
何年か前に野町さんの家まで押しかけて作品を見てもらいました。
「広島から作品を持って来たんですけど、見てもらえませんか!?」と、突然電話して。
そこまで言われたら断れないですよね…すみませんでした、無礼で…。
ボロボロに言われたのになぜかやる気になって帰った覚えがあります。
チベットやイスラムの書籍で埋め尽くされた部屋、寡黙ながらも静かに口にする説得力のある言葉、会ってさらにすごさを肌で感じました。
こんな目をいつか撮れるようになりたい。
今回の写真展のテーマは“祈り”ではないようですが、それでも野町さんの作品、見ているうちに引き込まれると思います!
そして、6月にはダライ・ラマ法王が来日します!
まずは長野、次に金沢、次に横浜です。
今なら長野、横浜はチケットが手に入るようです。
2010.04.28
長年のお付き合いをしている美容師さんが帽子を創りました。
ヘアスタイルと同様に帽子も人の顔の印象や個性を引き出すものだと。
美容師と帽子職人がコラボしたハンドメイド帽子☆
昔からこの美容師さんは創造性が豊かで、お店も毎回行く度に内装が変わっていました。
それもすべて自らの手で壁一面に絵を描いたり、物を作ったり。
絵も描き写真も撮り、音楽家でもあり語学堪能。
好奇心も旺盛で何度となく新たなアイディアを持ちかけられました。
いろんなことに興味を持って挑戦し続けるのはすごく素敵なことだと思います。
私も歳を取ってもずっとそうありたい☆
2010.04.21
BSジャパンで放送中の“世界秘境全集”。
テレビ東京が20年の歳月をかけて取材した世界の秘境が12週に渡って放送されています。
そして先週水曜日はあのカイラスでした。
私の大好きな場所。何度でも行けるものなら行きたい。
2005年と2007年に訪れたけど、そろそろ再訪時期かなー♪
ほんと映像見ながらテンション上がりました。
やっぱ私はああいうチベット的な風景が大好きです。
カイラス北壁も見たいし、南壁を遠く望むマナサロワールにもまた行きたい。
標高5,000mの大地に神々しくそそり立つ“地上の曼荼羅”カイラス(北壁)
カイラス、チベットでまとめた映像とコラムをいくつか紹介します。
・Yahoo! Japan アースプロジェクト 「神々と暮らす高地の民族」
・カイラスの写真 「2007年 カイラスのサカダワ際」,「2005年 カイラス巡礼」
2010.04.15
今朝のニュースで大きく報道されたので、知っている人も多いと思いますが、中国青海省の玉樹で中国時間14日午前7時49分(日本時間14日午前8時49分)にM7.1の地震が発生しました。
死者は現段階で617人、行方不明者313人、負傷者は1万人を越えたらしいです。
中心部の民家は9割が倒壊し、現在もがれきの下に多くの人たちが埋まり、その中には校舎の下敷きとなっている子供たちもいます。
住民の大半はチベット人。
2006年に私がこの町を訪れた時に出会ったあの子供たち、毎朝毎夕熱心に聖地を巡礼していた人たちは大丈夫なのだろうか。
その人たちが今こうしている瞬間も苦しい目に遭い悲しんでいると思ったら心が痛みます。
毎朝早朝に顔を合わせていた巡礼者たち
彼らの住居は木造や土壁で出来ているためここまで被害が広がったとみられています。
町の崩壊した映像をテレビで見た時は衝撃を受けました。
被災地は標高3,680mにある青海省の奥地。
私は以前カムの甘孜からバスでこの地を訪れましたが、草原や5,000m近くの峠をいくつも越えて13時間かかりました。
普段から悪路でアクセスの悪い場所、この地震で空港などからの道が寸断されて救援物資も届き難いみたいです。救援のための重機が不足する中、手作業で救出が続けられているとか。
標高も高いことから、夜間は氷点下になります。そんな中生き埋めになった人たちはと思うと心配でなりません。
中国での大地震は、2008年オリンピック前に中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州で発生した四川大地震以来。
そして、上海万博を5月1日と目前に控えたこのタイミングでまたもやチベット圏で大地震。
玉樹には多くの巡礼者を集めているチベットの聖地ジェグ・ゴンパ(結古寺)があります。
当然町の中心部にあるこのお寺も何らかの被害があったと思うのですが、中国メディアは地震発生後このお寺の映像を流していません。
もし倒壊したお寺の映像を流したら、1960年代の文化大革命で中国によって徹底的に破壊された寺院などをチベット人に思い出させてしまう。民族感情を刺激することを避けているのでは?という見方があります。
最近中国内のチベット圏では何度か抗議行動が起こり、中国はチベット自治区やカムなどで検問や締め付けを強化。チベット人たちの反発も続いていました。
ただでさえピリピリしている状況、そして上海万博前で国際的イメージを悪くしたくない中国ならこの話もあり得るかと思います。
何よりも一番に救出のことを考えて欲しい。
一刻も早くがれきの下敷きになっている人たちが救出されますように。充分な救援物資が届き、被害がこれ以上広がりませんように。
ジェグ・ゴンパと僧坊群(2006年)
2010.04.14
言葉の通じない海外を旅していて、会話はどうするの?とよく聞かれる。やっぱ身振り手振りで何とかなるものなの?と。
もちろん身振り手振りは重要だけど、それだけじゃない。
それまでの時間、その時の状況、その場の雰囲気、相手の話し方などいろんなことを勝手に体で感じて会話している。
そういう時、私はまったく無言で身振り手振りをしているか、相手に通じもしない日本語を独り言のように話していたりする。相手だって訳の分からない言葉をぺらぺらと…。
でもなんとなく相手が何を言いたいのか理解して、相手も私が何を言いたいのか分かっていたりする。
不思議と旅を重ねるとこういうことが出来るようになっていた。
これはやはり電話では無理。メールなんてもっと無理。
ある時、お寺の方にその話をしていたら
「言葉の持つ力は7%なんだよ」
と教えられた。
後々調べるとそれは“メラビアンの法則”というものだった。
これは心理学者のメラビアン博士が発見した法則で、意思疎通において、人が人を何で判断するのかというもの。それは次の割合だそうです。
ボディーランゲージ(身振り手振り、表情)…55%
話し方(声の大きさ、抑揚)…38%
言葉(話の内容)…7%
要は、コミュニケーションにおいて話の内容、言葉の持つ力はたった7%だと。
あくまでこういう法則もあるということで、絶対ではないと思う。何の実験を元にこの細かい数値を出しているのかも分からない。
だけど、言葉はなくても会話が出来るというのは身を持って知っている。
改めてこういう話を聞くと
「言葉ってたった7%なんだ~」
としみじみ。
今日、全国で優秀な営業成績を残し、本も出版しているやり手営業マンに出会った。
彼は大人数の前でスピーチする時、人に思いを伝えるのに“話”で伝えようとしても駄目だと言っていた。そして何回も
「パッションだ!」
と連呼していた。
スピーチも旅での会話も何か通じるところがあるものだ。
相手の言葉はまったく分かっていない(東トルキスタン)