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チベット圏で大地震

2010.04.15

今朝のニュースで大きく報道されたので、知っている人も多いと思いますが、中国青海省の玉樹で中国時間14日午前7時49分(日本時間14日午前8時49分)にM7.1の地震が発生しました。

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死者は現段階で617人、行方不明者313人、負傷者は1万人を越えたらしいです。
中心部の民家は9割が倒壊し、現在もがれきの下に多くの人たちが埋まり、その中には校舎の下敷きとなっている子供たちもいます。

住民の大半はチベット人。
2006年に私がこの町を訪れた時に出会ったあの子供たち、毎朝毎夕熱心に聖地を巡礼していた人たちは大丈夫なのだろうか。
その人たちが今こうしている瞬間も苦しい目に遭い悲しんでいると思ったら心が痛みます。

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毎朝早朝に顔を合わせていた巡礼者たち

  
彼らの住居は木造や土壁で出来ているためここまで被害が広がったとみられています。
町の崩壊した映像をテレビで見た時は衝撃を受けました。

被災地は標高3,680mにある青海省の奥地。
私は以前カムの甘孜からバスでこの地を訪れましたが、草原や5,000m近くの峠をいくつも越えて13時間かかりました。
普段から悪路でアクセスの悪い場所、この地震で空港などからの道が寸断されて救援物資も届き難いみたいです。救援のための重機が不足する中、手作業で救出が続けられているとか。
標高も高いことから、夜間は氷点下になります。そんな中生き埋めになった人たちはと思うと心配でなりません。

 
中国での大地震は、2008年オリンピック前に中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州で発生した四川大地震以来。
そして、上海万博を5月1日と目前に控えたこのタイミングでまたもやチベット圏で大地震。

玉樹には多くの巡礼者を集めているチベットの聖地ジェグ・ゴンパ(結古寺)があります。
当然町の中心部にあるこのお寺も何らかの被害があったと思うのですが、中国メディアは地震発生後このお寺の映像を流していません。
もし倒壊したお寺の映像を流したら、1960年代の文化大革命で中国によって徹底的に破壊された寺院などをチベット人に思い出させてしまう。民族感情を刺激することを避けているのでは?という見方があります。

最近中国内のチベット圏では何度か抗議行動が起こり、中国はチベット自治区やカムなどで検問や締め付けを強化。チベット人たちの反発も続いていました。
ただでさえピリピリしている状況、そして上海万博前で国際的イメージを悪くしたくない中国ならこの話もあり得るかと思います。

何よりも一番に救出のことを考えて欲しい。
一刻も早くがれきの下敷きになっている人たちが救出されますように。充分な救援物資が届き、被害がこれ以上広がりませんように。

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ジェグ・ゴンパと僧坊群(2006年)