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チベット情報

2011.10.16

チベットの旅情報。
中国国内のチベットエリアは、政情不安定でころころ状況が変わります。
その経緯から簡単にお話しますと…

北京オリンピックの開催前に起こった2008年3月10日のチベット騒乱を覚えていますか。
チベットの自由を求めて、チベット自治区の区都ラサでデモが起こったのをきっかけに、抗議行動が広範囲に広がっていきました。
世界の目がチベット問題に向き始めたのを感じました。オリンピックが終わると共に話も表に出なくなりましたが。

そのチベット騒乱から3年。
今年3月に中国国内にある、アムドと呼ばれるチベット人が住むエリアで僧侶の焼身自殺がありました。
詳しくはアバという町のキルティ・ゴンパ(寺)です。


アバのキルティ・ゴンパの僧侶たち(2004年撮影)

チベットの自由を訴え、自身に火を付け自殺した。
先月末、その従兄弟であるキルティ・ゴンパの僧侶(18歳)がまたも焼身自殺。
それ以降、僧侶の焼身自殺が続いていると言います。

これはほんの一部です。
チベット自治区でも、アムドでも、カム(アムドと同じく中国国内のチベット人が住むエリア)でも、中国当局とチベット人たちとの衝突は続いています。

実際、2010年に私がカムを旅した時にも衝突を目の前で見ました。
日に日に検問は厳しくなり、私が帰国すると同時に戒厳令がしかれ、間もなくカムは閉鎖されてしまいました。
これは上海万博を直前に、チベットエリアの警戒が強まったためと思われます。


静かな町が一遍、中国当局とチベット人の衝突によって緊迫した空気になる(2010年撮影)

今回のアバでの焼身自殺で、アムドエリアの入境はどうなったのか、現地に問い合わせてみました。
ここからが本題です。

アバはもちろん難しいですが、それ以外の場所は(現時点の情報では)外国人立ち入り禁止になっていないようです。行けるということです。
エリアは違いますが、地震のあった玉樹も可。

入ることが出来ると言っても、チベット人が住む上記のエリアは政情が不安定、かつ自然災害に対して非常に弱い地域なので、いつどこで閉鎖されるか分かりません。
チベットエリア全域が突然外国人立ち入り禁止になることも、今年数回あったようです。

     
そして、チベット自治区。
行ったことがある人はご存知の通り、自治区に入るには入境許可証(パーミット)が必要です。
本当はこれがあっても個人で自由に自治区内を旅するのはタブー。確かパーミットの有効期限は4日かそこらだった気がします。
しかし、以前までなら実際その期限を過ぎても見つかることはなく、チェックもなく、ラサなどに居続けることが可能でした。
これは自由旅行者を受け入れると観光収入も増えることだしと、観光局が規定を無視し黙認していたから。
旅行者は、適当なスケジュールを出してパーミットさえゲットしてしまえばあとは知らんぷり、みたいな。

それが現在厳しくなっています。厳しいが入れる。
チベット騒乱以降は一年間、自治区に入境さえ出来なかったので、それよりは状況が良くなった方です。

      
私が行きたいのは西チベットのカイラス山。


西チベットにある最高聖地カイラス(2005年撮影)


垂直にそそり立つ、カイラス北壁がもう一度見たい(2007年撮影)

2005年と2007年に訪れましたが、2007年はガイドの同行が義務付けられていました。
それは現在も同じ。
ガイドと言っても知識は持っていなかったです。私が教える始末。
カイラスのコルラ(巡礼)を途中でやめて左回りで帰ろうとするふとどき者でした(巡礼は右回り)。

現在のガイドはそれよりもっとたちが悪いようです。
自治区内の同行だけではなく、旅行者が自治区から出て行くまで見届けるらしいです。
旅行者が、チベットでの抗議行動に参加するために、またはメディア関連の情報収集をする目的で来ていないか監視するために。

ガイド同行のせいで2007年もでしたが、車のチャーター代は上がりました。
カイラスへはラサから最低10日は欲しいところですが(カイラス周辺にも見所はあるので実際10日では少ない)、問題は日数ではなく、どこの国でも距離。
ガソリン代が高いですから。
カイラスへの車チャーター代はラサから大体25,000元(1台)らしいです。
現在1元=約12円なので、30万円ってことですね。
車チャーター代、ガソリン代、ドライバー、ガイド、西域のパーミット、ドライバーとガイドの宿泊費と食費。全て込み。


カイラスまでの道のり(2005年撮影)

ラサで自分で車を探したらもっと安く済むかもしれませんが、現在ラサまでの航空券+チベット自治区のパーミットは、それだけでは手配出来ないようです。
以前よく使っていた中国国内の某旅行会社も安全のために、自治区を出るまでの全行程の手配をする者にだけ、ラサへの航空券+パーミットを手配してくれるそうです。
闇の旅行会社などの情報は知りませんが。

青蔵鉄道やバスについては情報を持っていません。
飛行機以外だと、ラサまでの足+パーミットだけを手配してくれるのか…難しそうですが。

何にしてもカイラスへ行くには莫大な資金が必要ってこと。
上記の30万は、ラサからカイラスの足代だけですよ。
その他ラサまでの足代、自治区のパーミット代、全行程の自分の宿泊費と食費、もちろん国際航空券etc
恐いことになりますね…

カイラスへはお金も体力も相当必要なのです。
貯めれる人だけが、悪環境に耐えれる人だけが、それでも行きたい人だけがっ!がんばって行きましょうってことです(がんばれ私)。