2012.06.27
今回の旅先はインド・ヒマラヤ地方に位置するスピティ。
ヒマーチャル・プラデーシュ州に属しています。
さらに北部にあるラダックには3度ほど行ったことがありますが、スピティは初めてです。
さて、どんな所なのか。
ラダックと同様、標高3,000m以上の大地です。
そして、ここも知られざるチベット圏。
スピティのすぐ東側はチベット(中国)との国境。そのため1992年までは外国人の入域が禁止されていました。現在でも入域許可証の取得が必要になります。
徐々にトレッキングなどで訪れる旅行者も増えてきたようですが、まだまだ知名度の低い場所だと思います。
今回の旅で立ち寄りたい町は、以下の地図(赤い点)のような感じです。
どこまで訪れることが出来るかは行ってみないと分かりません。
スピティ南部に位置するキナウル地方を含め、この辺りはインド・チベットの交易の道に位置しています。
チベット圏であるスピティから独自の文化を持つキナウル、そして次第にヒンドゥー教文化圏に移り変わっていく村々や民族を見てきたいと思います。
中にはヒンドゥー教とチベット仏教の両方を信仰する宗教も見られるそうです。
↑地図はクリックで拡大できます。
スピティに行くには北のマナリからか、南のシムラから入るかの2通りがあります。
マナリからの場合、4,551mのクンズム峠(KUNZUM PASS)がありますが、この峠は冬の間積雪によって閉鎖され、6月下旬~10月下旬というわずかな期間しか通れません。
よって今年の冬(2月)にスピティへの旅を計画していた時は、シムラから入ろうと準備を進めていました。
ところが!出発まで2週間というところで現地からメールが・・・
“due to the snowfall in winters we cannot reach the distinct villages. ”
シムラからの道も積雪が多く、スピティまで辿り着けない、とのこと。
い、今さら・・・でも、仕方ない。
急遽予定変更で、もう一つ気になっていた“冬のラダック”に行くことにしました。
そう簡単に辿り着けない、そんなところがスピティの魅力でもあります。
必ずリベンジしてやる!
実際に3月にシムラからスピティに行こうとした友人が、「至る所で雪崩と土砂崩れが起きていてリコンピオから先バスが無く、辿り着けなかった」と言っていました。
やはり難しかったようです。
やっとクンズム峠も開く6月下旬になりました。
どうせならマナリから入ってスピティ・キナウル地方を周り、シムラに抜けたいと思います。
7・8月は雨期に当たり、キナウル方面で多くの地滑りや崖崩れが起こり、道が突然寸断されるようです。
夏とは言え安心出来ません。心して行って来ます。
いざ、スピティへ!