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人と自然

2017.04.07

今月のカレンダー写真。10年前にチベット本土で撮った写真です。
西チベットの聖地カイラス山に向かうには王道の南ルートと、標高4,500mを下回ることのないチャンタン高原を横断する北ルートがあります。
北ルートを選択する人はほとんどいません。道もあってないようなもの、5,000mの大地は砂漠のように乾燥し、生き物が生存するにはとても厳しい場所です。ミイラ化した動物を何度も見ました。
しかし、こういうところにも人は住んでいるんですよね。背中に水だけを背負って広大な大地にポツンと居たり…。「この人、一体どこから歩いて来てどこまで行くつもり!?」と気が遠くなるような光景でした。
北ルートは南ルートに比べて湖の数が多いのも特徴でした。そのほとんどが綺麗な青色の塩湖で、塩分の塊が氷河のように湖畔に積もっていました。
この水はそのまま飲料水には出来ませんが、湖畔にはかろうじて草が生えていました。遊牧民たちは牧草を求めて、或いは塩の採取のために、春になるとここに移動して来るそうです。
写真は水を背負って家畜を追う遊牧民の姿です。自然もですけど、人間も、すごいです。


チャンタン高原の遊牧民