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遊牧民の当たり前

2018.06.05

今月のカレンダー写真。
カザフ遊牧民の春の移動。春先とはいえ夜間はマイナス45度まで気温が下がります。ただでさえ草が乏しく家畜が痩せている時期なので、移動は難渋します。
移動ルート上には、遊牧民たちが無料で泊まれる宿泊所があります。1週間かけて歩く行程に1箇所程度ですが。
では、宿泊所がない場所ではどうするのか?そんな時は、すでに移動し空になった、遊牧民の冬の住居に泊まるのだそうです。
他人の家に、断りもなしに。なかなかびっくりしましたが、彼らには当たり前のことのようでした。
冬の住居には、糞の粉を敷き詰めた暖かい家畜小屋もありますからね。何よりも大切な家畜を、雪の上に寝かすわけにはいかないという、共通の価値観があるようです。



ワイルド

2018.05.10

5月のカレンダー写真。鷹匠と遊牧民の春の移動。いよいよ移動の始まりです。
写真は3,000mの峠で出会った遊牧民たちです。辺り一面の家畜の数に驚きました。羊・ヤク・ラクダ・馬など1000頭以上を引き連れていました。彼らは、村から春営地まで、150kmの道のりを一週間かけて移動しているところでした
私が話を聞こうと近寄ると、男たちはごろ〜んと山の斜面に横になり、タバコをふかし始めました。まるで自宅の絨毯に横になるかのように。
写真では青空の良いお天気ですが、この時点でマイナス10度。強い風も吹いていました。そんな中でも、彼らは手袋もせずに馬の手綱を握って家畜を追いかけていました。ワイルドでカッコよかった☆



家畜の糞

2018.03.02

今月のカレンダー写真。鷹匠と遊牧民の春の移動。出発前の冬の風景からもう一枚。
写真は、鷹匠が多く暮らす村郊外の風景。鷹匠もふだんは他の遊牧民と変わらない暮らしをしています。家畜は羊にヤギ、馬、ヤク、ラクダ。早朝から乳を絞り、広大な大地に散らばった家畜の糞を拾い、放牧をします。木が乏しい土地なので、糞が燃料になります。トラック一台分で2000円強の収入です。

糞で勉強になった話を一つ。ヤクなどの大型の家畜の糞は燃料として長時間持ちます。でも着火性には優れておらず、羊の糞のような、コロコロ小粒の糞が着火剤の役目をします。まずは羊の糞で火をつけて、ヤクの糞に移行。チベットなどの宿では自分で暖炉に火を付けたりするので、この知識が役に立ちました♡



冬の鷹匠

2018.02.02

2月のカレンダー写真。“鷹匠と遊牧民の春の移動”。今月も冬の暮らしから一枚。
耳の不自由な鷹匠と、娘のように大切にしている相棒のメスワシ。冬は放牧の他にイヌワシを使って狩をします。丘の上からこうして獲物を探します。
彼は100人以上の鷹匠が参加する祭りで2位を取ったこともある実力者です。耳が不自由でも、彼は「鷹匠もできるし、ダンスも楽器もできるから幸せだよ。」と言っていました。優しくてちょっとドジで、でもワシを持つととても逞しくて。
岩山の上では、風がビュンビュンで鼻水が吹き飛ぶわ、カメラ握る手が極寒だわ、崖っぷちで膝がガクガクだわ、大変な撮影でしたけど、広大な砂の大地を背景に本当にかっこよかったです☆



砂の大地

2018.01.11

2018年のカレンダーは“鷹匠と遊牧民の春の移動”を時系列に選びました。
1月のカレンダー写真。移動前の冬の暮らしから一枚。
モンゴル最西部のバヤン・ウルギー県は鷹匠文化が残る地域で有名ですが、その中でもサクサイ村は20人ほどの鷹匠が現役で活動しています。
鷹匠の子供も遊牧民の子供も村の子供も、変わりなく、3歳で馬に乗り5歳で祭りで行われる競馬に出ます。いい成績を残し表彰されることは名誉であり、賞を取った馬は高く売れるそうです。
子供たちが村郊外で祭りに向け練習をしていました。広大な砂の大地と豆粒の人間。子供たちが走らせる馬が砂煙をあげながら、遠く設置されたスタート地点に向かっていました。
スケールが半端ない風景でした☆



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